仮定法過去
今日の教えて : さて、本格的に、仮定法の勉強を始めるぞ。いろいろな仮定法の種類があるが、その中でも、仮定法過去と仮定法過去完了の2つは絶対にマスターしておかねばならない。まずは仮定法過去からじゃ。
仮定法過去 :
まず、どういう時に仮定法過去を使うのか、その使い方を知っておこう。
現在の事実を事実のまま伝えるには、直接法の現在形を使う。
例 : 私は医者ではないので、母の病気を治すことはできない。(医者なら治せる)
Since I am not a doctor, I cannot cure my mother's illness
一方、現在の事実に反することを仮定する時は、仮定法過去を用いる。
例 : 私が医者ならば、母の病気を治すことができるのですが。(医者でないから直せない)
If I were a doctor, I could cure my mother's illness.
このように、直接法の現在形と仮定法過去形は、内容的には同じだが、全く逆の言い方であるといえよう。二つ目の例文が仮定法である証拠は、意味的に現在のことを述べているのに、動詞と助動詞が過去形になっていることである。
仮定法では、直接法より、時制が一つ古くなると理解しておこう。日本語にも同じような傾向が見られる。たとえば、まだ、生まれてもいないのに、「男の子が生まれたら、」と過去形を使って仮定している。
また、現在のところ、可能性がほとんどないことを仮定したり、願望するときにも仮定法を用いる。
例 : もし、冨士山が爆発すれば、いったいどのくらいの命がなくなるだろう。
If Mt. Fuji exploded, how many people would be killed.
例 : もし、宝くじが当たったら、ビバリーヒルズに豪邸を建てるよ。
If I won a lottery, I would build a huge manshion in Beverly Hills.
仮定法過去のまとめ :
使い方 (1) 現在の事実に反することを仮定する時
(2) 現在、起こりそうにないことを仮定したり、願望する時
時制 (1) IF節では、主語+動詞の過去形
(2) 主節では、主語+助動詞の過去形
例文 (1) 空気が有料なら、いったいいくらぐらいだろう?
If air were not free, how much would it be?
(2) オバマ氏が白人で、クリントン氏が男性ならこれほど盛り上がっただろうか。
If Obama were white and Clinton were a man, would they be so popular?
(3) お前が部長になれたら、土下座してやるよ。
If you got promoted to manager, I would kneel on the ground.
明日は、仮定法過去完了だ。
マイク松谷
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