自動詞と他動詞 その2
今日の教えて : 自動詞と他動詞の違いを説明しよう。昨日の自動詞に続き、今日は他動詞だ。
他動詞とは: 主語が、ある動作をするのに、その動作の対象物を必要とする動詞。
I have a digital camera. デジカメを持っている。
"have" (持つ) という動詞は、何か持つべき対象物がなければ、持つことはできない。
つまり、"I have."という主語と動詞だけでは、文章として成り立たないのだ。
この動詞の対象物になるものを目的語という。
I have nothing. 「無い物」を持っている = 何も持っていない。
他動詞のルール: 必ず目的語を必要とする
補語を取ることはない。
「家政婦は見た」を英語にすると、"A housekeeper saw."ではなく、"A housekeeper saw it."となる。日本語では目的語が省略されているが、英語では、他動詞の目的語を省略することはできない。
「家なき子」を英語にすると、"A child without a house to live"ではなく、"A child without a house to live in"となる。"live"は自動詞なので、「~に住む」の「~に」に当たる "in"という前置詞が必要なのだ。
"see" (見る) という動詞は、見るべき対象物がなければ見れないので、自動詞ではなく、他動詞だ。
"live" (住む) という動詞は、対象物がなくても住むことができるので、他動詞ではなく、自動詞だ。
ここで、問題を出そう。以下の動詞は、他動詞か、自動詞か?
(1) My brother can run very fast.
(2) My brother runs a small company.
(3) The car didn't stop.
(4) The boy didn't stop crying.
(5) I work part-time.
(6) I do a part-time job.
(7) You watched the TV.
(8) You look a teacher.
(1) 自動詞: "run"(走る)という行為には対象物は必要ない。
(2) 他動詞: "run"(経営する)という行為には経営する対象物を示す必要がある。
つまり、経営すべきものがなくて経営は成り立たないからだ。
(3) 自動詞: "stop"(止まる)という行為に対象物は不要。
(4) 他動詞: "stop"(やめる)という行為は対象物がなければ成り立たない。
(5) 自動詞: "work"(努めて体を動かす = 労働する)という行為自体に対象物は不要。
"part-time"は名詞ではなく副詞扱いなので、目的語ではない。
「パートタイムで働く」
(6) 他動詞: "do"(行う)という行為は対象物が不可欠。
"part-time"はここでは形容詞で "job"を修飾している。
「パートタイムの仕事をする」
(7) 他動詞: "watch"(見る)という行為は対象物が必要だ。
(8) 自動詞: "look"(見える)という状態を示し、特別な対象物は不要。
「先生のように見える」といっているのであって、
「先生を見る」といっているのではない。
つまり、この"teacher"は補語であって目的語ではない。
目からウロコの人も、そうでない人も
以下のバナーをクリックしてもらうと助かります。
|||
||| クリックすると幸せになれるかも
V
にほんブログ村 のブログランキングに参加してます。
See you,
マイク 松谷
« 自動詞と他動詞 その1 | トップページ | 自動詞と他動詞 その3 »
「英文法ー動詞編」カテゴリの記事
- have と take その2(2010.08.19)
- have と take その1(2010.08.18)
- come と go その2(2010.08.16)
- go と come その1(2010.08.15)
- 相互動詞とは?(2010.06.16)
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/275851/29641994
この記事へのトラックバック一覧です: 自動詞と他動詞 その2:
コメント