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2010年2月 2日 (火)

冠詞 その1

[英語] ブログ村キーワード


今日の英作文 : 今日のテーマは、冠詞と数の概念だ
日本語には、冠詞がないし、数の概念も英語ほど厳格ではないので、英語に訳す際には、名詞の扱い方が非常に厄介だ。

学校では、一応、不定冠詞、定冠詞、単数、複数などを学習するが、これらをマスターするのは容易ではない。では、どの程度理解ができているかチェックするために以下の和文を英訳してみよう。

和文 : 私に向かって犬が吠えた。

ヒント : 犬は "dog"、私に向かって吠えたは "barked at me"

誤訳例 : Dog barked at me.

なぜ、上記の英文は誤訳なのか理由はおわかりかな?

理由 : 英語の普通名詞の前には冠詞が必要であるにも関わらず、"dog"に何らの冠詞も付いていない。

そこで、冠詞をつけてみると、以下のような3つの英文が出来上がる。

英訳-1; A dog barked at me.
英訳ー2; The dog barked at me.
英訳ー3; The dogs barked at me.

つまり、「私に向かって犬が吠えた」という和文は、状況によって上のように3つの英文が可能だということだ。これこそが、今日のテーマである、日本語には冠詞がなく数の概念があいまいであり、英語には必ず冠詞が必要で数の概念がはっきりしていることの証明である。

犬が "dog"であることは子供でも知っている。しかし、"dog"を英文で使う際は、我々日本人にとっては非常に面倒なことだが、以下のことに留意しなければならない。

(1) 吠えた犬を、話し相手が特定できるかどうか?特定できるようならば、定冠詞の "the"を、特定できないようならば、不定冠詞の "a / an"を名詞の前につけなければならない。

(2) 吠えた犬が一匹なのかどうか? 一匹ならば、単数形の "dog"、一匹でないならば、複数形の "dogs"にしなければならない。

上記の2点に留意して、英訳例 1-3を、その時の状況を詳しく検証してみよう。

英訳-1; A dog barked at me.

"dog"が単数形であり、不定冠詞の "a"がついているので、吠えた犬は一匹であることは話相手には分かるが、世界中に星の数ほどいる犬のうち、どの犬が吠えたのかは、話し相手にはわからない。


英訳ー2; The dog barked at me.

"dog"が単数であることから、吠えた犬が一匹であることがわかる。定冠詞 "the"がついているので、吠えた犬がどこのどの犬であるかを、話し相手は特定できている。


英訳ー3; The dogs barked at me.

"dogs"が複数であることから、吠えた犬が一匹ではなく複数であることがわかる(ただし、正確な数は把握していない)。定冠詞 "the"がついているので、吠えた複数の犬がどこのどの犬であるかを、話し相手は特定できている。

今日のポイント :
(1) 日本語は、数を英語のように重要視していないので、数の概念があいまいである。日本語では、「犬が吠えた」ことのほうが、吠えた犬が一匹か、複数なのかよりも大事なのである。よって、英訳の際は、単数か複数かをはっきりさせないといけない。

(2) 英語には、定冠詞、不定冠詞があるので、犬などの普通名詞を使う場合は、話し相手がその犬を特定できるかどうかにより、冠詞を使い分ける必要がある。以下の例を参照せよ。

Tom : "What's the matter with you, Mike?"
Mike : "A dog barked at me yesterday."
Tom : "Wow. was the dog big?"

マイクが最初に犬のことを持ち出した時は、トムには一体どこのどの犬なのかは不明なので、不定冠詞の "a"を使っているが、そのことを聞いたトムが言っている犬は、マイクに咬みついた犬だと限定しているので、定冠詞の "the"になっている。

補足 :
日本語には冠詞がないのは事実だが、では日本語では、話相手がその名詞を特定できるかどうかを区別することはないのだろうか?

実は、上記の会話を日本語にしてみると、

トム  : マイク、一体どうしたんだい?
マイク : 犬がかみついたんだよ
トム  : へえー、犬は大きかったの?

マイクは、「犬が」と言っているのに対し、トムは、「犬は」と言っている。つまり、日本語では助詞の「は」や「が」でそのあたりを区別しているのだ。日本語を習いたての外国人にはこの、「は」や「が」の使い分けはかなり困難なはずである。

とかく、日本語は英語に比べて、文法的にあいまいな部分が多いから、日本人にとって、英語が難しい以上に、英米人にとって、日本語はもっと難しいはずである。


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マイク 松谷

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